「終活」は、一人で考えなくていい。

「終活」は、一人で考えなくていい。

8月30日「ゆいごん白書作成講座」・9月5日「終活大相談会」を開催しました

8月30日、クロスパル高槻にて「ゆいごん白書作成講座」を開催いたしました。そして9月5日には、海泉寺様にて「終活大相談会」を開催いたしました。

ご参加くださった皆さま、そして開催にあたりお力添えくださった皆さま、本当にありがとうございました。

二つの会を終えて、改めて感じたことがあります。それは、**終活は、一人で答えを出すものではない。**ということです。

誰かと話すこと。人の話を聞くこと。専門家に「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うことを聞いてみること。そこから、少しずつ自分の考えが見えてくるのだと思います。

8月30日「ゆいごん白書作成講座」

「終活をしなければ」と思うと、少し身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

遺言を書かなければ。財産を整理しなければ。お墓をどうするか決めなければ……。

でも、最初から「決める」必要はありません。

ゆいごん白書作成講座で大切にしているのは、まず、**「私は、どうしたいんだろう?」**と、自分自身に問いかけてみることです。

8月30日の講座でも、白書に向き合うだけではなく、参加された皆さまとお話をしながら進めました。そして私自身、とても印象に残ったのが、対話をしながら進めると、終活はこんなにも柔らかな時間になるんだということでした。

難しい法律の話だけをするのではなく、「私はこう思う」「それ、私も気になっていました」「そんな方法もあるんですね」。そんな言葉が交わされることで、ご自身のこれからを考える時間になっていきます。

終活とは、「亡くなるための準備」ではありません。これからの人生を、どう生きていきたいのかを考える時間でもあります。

だからこそ、私はこれからも「教える講座」というより、一緒に考え、話せる講座を続けていきたいと思っています。

9月5日、海泉寺「終活大相談会」

9月5日は、場所を海泉寺様へ移して、終活大相談会を開催しました。

今回の相談会では、弁護士、税理士、行政書士をはじめ、ファイナンシャルプランナー、遺品整理、石材店など、それぞれ違う分野から終活に関わる専門家が集まりました。

なぜ、これだけ違う分野の方に集まっていただいたのか。理由があります。

終活の悩みは、一つだけでは終わらないからです。

「相続でもめたくない」「遺言書は必要?」「亡くなった後、お金はいくら必要?」「家はどうする?」「お墓は?」「遺品整理は誰がする?」

一つを考えると、必ずその先に別の問題がつながっています。

実際、今回のチラシにも、家・土地、葬式・お墓、財産分与、税金といった、亡くなった後に家族が直面しやすい問題を掲げました。

だからこそ、一人の専門家だけでなく、それぞれの立場から話してもらう場をつくりたかったのです。

アルパの音色から始まった、少し特別な終活の時間

そして今回、会の始まりには、南米パラグアイの民族楽器アルパの演奏をしていただきました。

終活の相談会で、音楽? そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも私は、こういう時間も大切だと思っています。

終活という言葉を聞いただけで、「難しそう」「まだ早い」「縁起でもない」と感じてしまう方は少なくありません。

だからこそ、美しい音楽を聴き、少し心をほぐしてから、ご自身やご家族のこれからを考えていただく。そんな時間があってもいいのではないでしょうか。

アルパのやさしく、そして力強い音色が響く中、私自身も、**「終活をもっと身近なものにしたい」**という思いを改めて強くしました。

「今、何もしなければどうなる?」

今回の終活大相談会で、私が皆さまと一緒に考えたかったのは、この問いでした。

「もし今、何もしなかったらどうなるでしょう?」

何もしないことが、必ずしも悪いわけではありません。けれど、自分の意思を伝えないまま何かが起きたとき、その判断をするのは誰でしょうか。

多くの場合、それは残された家族です。

「お母さんはどうしてほしかったんだろう」「この家はどうしたらいい?」「お墓は?」「財産はどう分ける?」

大切な人だからこそ、迷います。

だから私は、終活にはもう一つ大切な意味があると思っています。それは、「自分のため」であると同時に、大切な人を迷わせないための準備でもあるということです。

二つの会を通じて伝えたかったこと

8月30日と9月5日。二つの会は、私の中ではつながっています。

8月30日は、「自分はどうしたいのか」を考える時間。

9月5日は、「その思いを実現するには、どんな準備が必要なのか」を専門家と考える時間。

開催場所も内容も違います。けれど、私が皆さまにお伝えしたいことは同じです。

知らないことを、知る。考えていなかったことを、少し考えてみる。そして、できることから一つ始めてみる。それだけでも、終活は始まっています。

遺言書を書くことだけが終活ではありません。財産を整理することだけでもありません。

「私はこれから、どう生きたい?」

そこから始めていいのです。

そして、9月27日へ。

9月5日で終わりではありません。

2026年9月27日(日)13:00~16:30、海泉寺にて「終活大相談会」第2回を開催します。

今回も、各分野の専門家が集まります。「こんなこと、誰に聞けばいいの?」そんな疑問こそ、お持ちください。

終活は、一人で全部調べて、一人で全部決めなくてもいいのです。専門家と話してみる。家族と話してみる。そして、自分自身とも話してみる。

その小さな一歩が、未来の安心につながっていくのだと思います。

ご参加・ご協力いただいた皆さまへ

8月30日、そして9月5日にご参加くださった皆さま。開催に向けてチラシの配布や告知など、たくさんのお力添えをくださった皆さま。そして、専門家の皆さま、会場をご提供くださった皆さま。

心より御礼申し上げます。

一つひとつのご縁を大切にしながら、これからも、「おひとり様を、ひとりにしない。」そして、「大切な人を、迷わせない。」

そんな終活をお伝えしていきたいと思います。

行政書士奥村オフィス
行政書士 奥村 多恵子