60代を迎え、「このまま一人で年を重ねて大丈夫かな?」と不安を抱えるおひとり様女性は少なくありません。子どもがいない方や、パートナーと死別・離婚された方にとって、「最期は誰が看取ってくれるの?」「死後の手続きは?」という疑問や不安は、ごく自然なものです。
しかし、時代は変わりつつあります。今は「おひとり様」でも、自分らしく、安心して最期を迎えるための終活を進めることができる時代です。本記事では、おひとり様女性が孤独を感じず、自分らしい人生の締めくくりを迎えるための終活について、Q&A形式でわかりやすく解説します。
おひとり様でも「自分らしい最期」は実現できますか?
結論から言えば、はい、可能です。おひとり様であっても、自分の希望に沿った「自分らしい最期」を実現するための方法や支援体制は、近年ますます整ってきています。
たとえば、「エンディングノート」を活用することで、延命治療の希望や葬儀のスタイル、死後事務の依頼先などを明記できます。また、「死後事務委任契約」や「任意後見契約」などを活用すれば、自分が亡くなった後の手続きを信頼できる第三者に任せることも可能です。これらの制度をうまく活用することで、自分らしく、誰にも迷惑をかけない終活が実現できます。
<自分らしい終活を進めるポイント>
おひとり様の終活では、以下の3つの視点を持つことが大切です。
- 法的・事務的な備え:死後事務委任契約や公正証書遺言を用いることで、自分の希望通りの遺志が反映され、葬儀や財産整理などもスムーズに行えます。また、任意後見契約を結んでおけば、認知症など判断能力が低下した場合にも、信頼できる人に代理してもらえます。
- 医療・介護への備え:延命治療の有無に関する意思を事前に記録しておくことや、自分が希望する介護施設を調べておくことは重要です。さらに、緊急時に連絡を取るべき人や医療機関の情報も整理しておくと安心です。
- 心の備えとつながり:地域の終活サークルや高齢者向けのコミュニティに参加することで、同じ境遇の仲間と出会い、孤独感を軽減できます。さらに、専門家やNPOなど信頼できる支援先を持っておくことで、万一のときも安心です。
加えて、自分が最後に眠る場所をあらかじめ考えておくことも大きな安心につながります。墓地や納骨堂、樹木葬や散骨といった選択肢の中から、自分の価値観に合った形を選ぶことで、遺された人にも迷惑をかけず、納得のいく最期を迎えることができます。
よくある誤解:おひとり様は何もできない?
「家族がいないから、どうにもならない」「自分で全部やるしかない」と思い込んでしまう方も多いですが、それは誤解です。現代はおひとり様向けの終活支援サービスや、死後事務を代行してくれるNPO・専門家が多数存在します。
また、「終活は身寄りのある人がするもの」という先入観も不要です。むしろ身寄りがいないからこそ、元気なうちに備えておくことで、万が一の際にも自分の意思が尊重される道が開けるのです。
終活の現場でよくある注意点
実務の現場では、次のような失敗やトラブルが起こりがちです:
- 死後事務委任契約を結んでいないために、誰も火葬や遺品整理を引き受けてくれない
- エンディングノートに書いた内容が法的効力を持たず、トラブルに発展
- 支援を依頼した相手が信頼できるかどうか、事前に十分な確認ができていない
こうした事態を避けるためには、早めに専門家に相談し、自分の意思や希望を形にしておくことが重要です。
<専門家の支援で安心を得る>
行政書士や司法書士、社会福祉士など、終活に関わる専門家は、おひとり様女性の心強い味方です。たとえば、以下のような支援が受けられます:
- エンディングノートや遺言書の作成支援
- 死後事務委任契約・任意後見契約の手続き代行
- 老後資金の管理、身元保証人の紹介
- 終末期医療や介護に関するアドバイス
また、近年では「終活カウンセラー」や「終活ガイド」といった資格者も増えており、心の面での寄り添い支援も広がっています。
まとめ:おひとり様でも「つながり」と「安心」は作れる
60代おひとり様女性であっても、終活を通じて「つながり」と「安心」を得ることは可能です。制度や専門家の力を借りながら、自分らしく人生を締めくくる準備を始めてみてはいかがでしょうか。
もし何から始めたらいいか分からない場合は、地域の行政窓口や終活に詳しい専門家に気軽に相談してみるのも一つの方法です。終活は「人生の終わり」ではなく、「自分らしい未来を描く準備」として、前向きにとらえてみましょう。

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