終活は、人生をより良く生きる準備。~行政書士奥村多恵子の終活コラム~第6回

終活は、人生をより良く生きる準備。~行政書士奥村多恵子の終活コラム~第6回

「終活大相談会の見どころ」~学ぶ・感じる・相談する。海泉寺で過ごす一日~

「終活の相談会」と聞くと、皆さまはどんな場所を想像されるでしょうか。

専門家が並んでいて、難しい話を聞く場所。何か具体的な悩みがある人が行く場所。

もしかすると、そんな少し堅いイメージをお持ちかもしれません。

でも、今回の海泉寺「終活大相談会」は、そんな一日にしたくありませんでした。

まだ何も決めていない方も。何から始めればいいか分からない方も。ただ少し興味があるという方も。

まずは来て、聴いて、知って、感じていただきたい。

そして、「これなら、私にもできるかもしれない。」

そう思って帰っていただきたい。

そんな想いで、この一日をつくっています。

終活は、怖いものではありません

これまでこの連載では、「終活は何から始めればいいの?」というところから始まり、遺言書に想いを遺すこと。判断できる今だからこそ、自分で決めること。家族が迷わないために準備すること。

そして前回は、「終活は、一人で悩まなくていい。」というお話をしました。

でも、頭では分かっていても、「終活について考えるのは、やっぱり少し怖い。」という方もいらっしゃると思います。

当然だと思います。

終活では、いつか訪れる自分の最期についても考えます。

だからこそ今回の相談会では、いきなり難しい話から始めるのではなく、まず心をほぐすところから始めたい。

そう考えました。

13時 アルパの音色から始まります

オープニングを飾ってくださるのは、南米の民族楽器「アルパ」の演奏です。

アルパは、ハープに似た形をした弦楽器。

繊細でありながら、どこか力強く、温かい音色が魅力です。

終活について考える時間だからといって、最初から難しい顔をする必要はありません。

音楽を聴きながら、少し肩の力を抜いていただく。

そして、「今日は少し、自分のこれからについて考えてみようかな。」

そんな気持ちになっていただけたらと思っています。

終活は、「死」を見つめ続けるためのものではありません。

これからの人生を、どう生きるのか。

それを考えるための時間です。

だからこそ、その入口には、心が少し柔らかくなるような音楽があってもいい。

そんな想いで、アルパ演奏から一日が始まります。

次は、専門家によるパネルディスカッション

アルパ演奏の後は、終活に関わる専門家によるパネルディスカッションです。

終活について調べていると、「遺言書」「相続税」「生命保険」「不動産」「葬儀」「遺品整理」「お墓」など、さまざまなテーマが出てきます。

でも、それぞれを別々に調べていると、「結局、私は何から始めればいいの?」となってしまいます。

そこで今回は、一つのテーマについて、それぞれの専門家が自分の立場からお話しします。

一つの質問でも、専門家によって答えが違います

例えば、「亡くなった親の銀行口座はどうなる?」という一つのテーマ。

行政書士なら、相続手続きや遺言書という視点からお話しすることがあります。

税理士なら、相続財産や相続税という視点があります。

ファイナンシャルプランナーなら、生命保険を含めた資金準備という視点があります。

弁護士なら、相続人間で問題が生じた場合の法的な視点があります。

さらに、亡くなった後には、葬儀があります。遺品整理があります。不動産の問題があります。お墓やご供養のこともあります。

一人の人生を、一つの専門分野だけで見ることはできません。

だから今回のパネルディスカッションでは、「それぞれの専門家には、同じ終活がどう見えているのか。」を感じていただきたいと思っています。

専門家同士の話を一度に聞ける。

これは、今回の相談会の大きな特徴の一つです。

「正解を教えてもらう時間」ではなく、「選択肢を知る時間」

パネルディスカッションでお伝えしたいのは、「これをしなければいけません。」ということではありません。

例えば、お墓一つをとっても、先祖代々のお墓を守っていく方もいらっしゃいます。墓じまいを考える方もいます。永代供養という選択をされる方もいます。

どれか一つが、すべての人にとっての正解ではありません。

遺言書も同じ。生命保険も同じ。不動産も同じです。

大切なのは、「こんな選択肢もあるんだ。」と知ること。

知らなければ選ぶことはできません。

知ったうえで、「私は、どうしたい?」と考える。

そのきっかけになる時間にしたいと思っています。

そして、無料個別相談へ

パネルディスカッションを聞いていると、「これは、うちにも当てはまるかもしれない。」「もう少し詳しく聞いてみたい。」「実は、ずっと気になっていたことがある。」

そんなことが出てくるかもしれません。

そこで、パネルディスカッションの後には、各専門家への無料個別相談の時間を設けています。

大勢の前では聞きにくいこともあると思います。

家族のこと。財産のこと。相続のこと。お墓のこと。

「こんなことを相談してもいいのかな。」

と思うようなことでも構いません。

むしろ私は、「相談するほどでもないと思っていること」こそ、一度聞いてみてほしいと思っています。

少し話してみたら、「今は何もしなくても大丈夫ですよ。」となるかもしれません。

あるいは、「これは今のうちに確認しておいた方がいいですね。」となるかもしれません。

どちらであっても、「分からない」が「分かった」に変わる。

それだけで、不安は少し小さくなります。

最後は、海泉寺納骨壇見学会

相談会の最後には、海泉寺納骨壇見学会を予定しています。

お墓や納骨については、「まだ先のことだから。」と、なかなか実際に見る機会がないものです。

でも、だからこそ、何かが起こる前に見ていただきたいと思っています。

「こういう供養の方法もあるんだ。」

「思っていたイメージと違った。」

「子どもがお墓を継げない場合には、こういう選択肢もあるんだ。」

実際に見ることで初めて分かることがあります。

見学したからといって、何かを決める必要はありません。

知っておく。

それだけでも十分です。

将来、何かを選ばなければならなくなったとき、「あのとき見たものがあったな。」と思い出せる。

その経験が、未来の安心につながることがあります。

「聞く」だけでも大丈夫です

今回の終活大相談会では、必ず相談しなければならないわけではありません。

何かを契約するための会でもありません。

アルパを聴いてみたい。専門家の話を聞いてみたい。納骨壇を見てみたい。

それだけでも大丈夫です。

終活に少し興味を持ったとき、いきなり遺言書を作ったり、何かを契約したりする必要はありません。

まずは、知ること。

次に、自分のこととして考えてみること。

そして必要になったら、相談すること。

私は、その順番でいいと思っています。

「学ぶ・感じる・相談する」一日に

今回の一日を振り返ると、アルパ演奏で、感じる。パネルディスカッションで、知る・学ぶ。無料個別相談で、話す・相談する。納骨壇見学会で、実際に見る。

という流れになっています。

終活を頭だけで理解するのではなく、見て、聞いて、感じて、そして誰かと話してみる。

その中から、「私は、これからどうしたいんだろう。」という小さな気づきを、一つでも持ち帰っていただけたら嬉しく思います。

開催概要

海泉寺「終活大相談会」

開催日

2026年9月5日(土)
2026年9月27日(日)

時間

13:00~16:30

会場

海泉寺
大阪市浪速区恵美須西1丁目6-15

参加無料

終活に関わる各分野の専門家が集まり、パネルディスカッションや無料個別相談を行います。

アルパ演奏、海泉寺納骨壇見学会も予定しています。

まだ元気な今だから、来ていただきたい

終活相談会というと、「困ってから行くところ。」と思われるかもしれません。

でも、私はむしろ、何も起きていない今だからこそ、来ていただきたいと思っています。

何かが起きてからでは、ゆっくり考える時間がありません。

選択を急がなければならないこともあります。

でも、今なら、聞いて、考えて、家に帰って、家族と話して、また考えることができます。

何もしないという選択だってできます。

選べること。

それは、元気な今だから持っている、とても大切な力です。

終活を、もっと身近なものに

私は、終活という言葉から、「怖い」「縁起でもない」「まだ早い」というイメージが、少しずつなくなってほしいと思っています。

20歳でも。50歳でも。70歳でも。100歳を超えていても。

人生について考えることに、早すぎることも、遅すぎることもありません。

これから何を大切にして生きたいのか。

誰に何を伝えたいのか。

自分が大切にしてきたものを、どう未来へつないでいきたいのか。

そんなことを考える時間が、終活です。

だから、「終活について相談しに行く。」と身構えず、「これからの人生について、ちょっと考えに行ってみよう。」

そんな気持ちで、海泉寺へお越しいただけたらと思っています。

次回予告

次回はいよいよ、このシリーズの最終回です。

第7回

「私が終活を伝え続ける理由」

~人生は終わっても、想いは未来へつながっていく~

市役所で葬儀や墓地の受付に携わった日々。

介護の現場で、人の最期に寄り添った経験。

そして現在、行政書士として遺言や相続のご相談をお受けする中で、私が感じてきたこと。

なぜ私は、これほど「元気なうちの終活」をお伝えしたいと思うのか。

なぜ、遺言書の「付言事項」を大切にしているのか。

そして、財産は「残す」だけではなく、「活かす」こともできる。

遺贈という選択についても触れながら、最後に、私が大切にしている一つの歌のお話をしたいと思います。

「私は何を遺しただろう」

その問いを、皆さまと一緒に考えながら、この連載を締めくくります。

🌸 花笑む終活メッセージ

終活は、難しい制度を覚えるためのものではありません。

怖い未来を考えるためのものでもありません。

音楽を聴いて、誰かの話を聞いて、少し笑って、「私はどうしたいかな。」と考えてみる。

そんなところから始めてもいいのです。

一人で全部分からなくても大丈夫。

一人で全部決めなくても大丈夫。

分からないことには、一緒に考えてくれる人がいます。

不安を安心へ。

そして、その安心を、これからを自分らしく生きる力へ。

海泉寺で過ごす一日が、皆さまのこれからに、小さな安心の種を蒔く時間になりますように。

行政書士奥村オフィス
行政書士 奥村 多恵子