終活は、人生をより良く生きる準備。~行政書士奥村多恵子の終活コラム~ 第1回

終活は、人生をより良く生きる準備。~行政書士奥村多恵子の終活コラム~ 第1回

「終活って、何から始めればいいの?」~8月30日「ゆいごん白書作成講座」開催~

「終活を始めたいと思っているのですが、何から始めればいいのでしょうか?」

行政書士として相続や遺言のご相談をお受けしていると、本当によくいただくご質問です。

「遺言書は書いた方がいいと聞くけれど、まだ元気だから」

「エンディングノートを買ったものの、どこから書けばいいのか分からず、そのまま本棚にしまってある」

「子どもに迷惑はかけたくない。でも、何を準備すればいいのか分からない」

このようなお気持ちは、決して特別なものではありません。

終活に関心を持っておられる方ほど、「きちんとしたい」という想いがあるからこそ、最初の一歩を踏み出せないのです。

私はこれまで、市役所で葬儀や墓地の受付業務に携わり、介護の現場では多くの方の人生の最期に寄り添ってまいりました。

そして現在は、遺言・相続を専門とする行政書士として、多くのご相談をお受けしています。

その中で、何度も耳にしてきた言葉があります。

「もっと早く知っていれば……」

「もっと早く準備しておけばよかった」

この言葉を、ご本人からも、ご家族からも聞いてきました。

だから私は、「終活は何から始めればいいのか分からない」という方のために、「ゆいごん白書作成講座」を開催しています。

終活は、「人生の終わり」の準備ではありません

「終活」と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか。

遺言書でしょうか。
お葬式でしょうか。
お墓でしょうか。

もちろん、それらはとても大切です。

しかし私は、終活とは**「人生を終える準備」ではなく、「これからの人生をより自分らしく生きるための準備」**だと考えています。

これから、どのような人生を送りたいのか。

どのような医療や介護を望むのか。

誰に、何を託したいのか。

そして、大切な人へどのような想いを伝えたいのか。

それらを一つひとつ整理していくことが、本当の意味での終活ではないでしょうか。

遺言書を書く前に、まず自分を整理する

「ゆいごん白書」は、遺言書ではありません。

終活を始めるための「終活キット」です。

60の質問にチェックを入れながら、次のようなことを一つずつ整理していきます。

  • ご自身やご家族のこと
  • 預貯金や保険、不動産などの財産
  • 医療や介護についての希望
  • お墓や供養についての考え
  • 大切な方へ伝えたい想い

文章を書くことが苦手な方でも、質問に答えていくうちに、

「私は、こう考えていたんだ」

と気づかれる方が少なくありません。

そして、ご自身の考えを整理できた方ほど、その後の遺言書作成もスムーズになります。

「今」だからこそ、決められることがあります

終活は、慌ててするものではありません。

元気な今だからこそ、落ち着いて考えることができます。

判断できる今だからこそ、自分の意思を伝えることができます。

もし将来、認知症などによって自分の意思を伝えることが難しくなったら、ご家族は、

「きっと、こう思っていたはず」

と想像しながら判断するしかありません。

だからこそ、元気な今の「自分の想い」を残しておくことが、ご自身を守り、大切なご家族を守ることにもつながるのです。

一番大切なのは、「想い」を残すこと

私は遺言書のお話をするとき、必ず「付言事項」についてお伝えしています。

付言事項とは、法律上の財産分けを書く部分ではなく、ご家族への感謝やご自身の想いを自由に書くことができるメッセージです。

「ありがとう」

「今まで支えてくれて、ありがとう」

たった一言でも、その言葉が残されていることで、ご家族の心が大きく救われることがあります。

終活とは、財産だけを整理することではありません。

想いを整理し、想いを伝える準備でもあると、私は考えています。

「ゆいごん白書作成講座」を開催します

今回の講座では、「ゆいごん白書」を使いながら、終活の第一歩を一緒に進めていきます。

専門用語をできるだけ使わず、初めて終活に触れる方にも分かりやすくお話しします。

「終活に興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない」

そんな方にこそ、ご参加いただきたい講座です。

開催概要

日時
2026年8月30日(日)13:00~16:00

会場
クロスパル高槻 3階「遊の工房」

参加費
参加無料
※教材費3,300円(税込)

定員
4名(要予約)

終活は、一人で悩まなくて大丈夫です

終活には、決まった正解があるわけではありません。

大切なのは、ご自身が納得できる人生を歩むことです。

そのために、一緒に考え、一緒に整理し、一緒に未来への準備を進めていければと思っています。

終活は、人生の終わりを考える時間ではありません。

これからの人生を、自分らしく笑顔で生きるための時間です。

皆さまとお会いできますことを、心より楽しみにしております。

次回予告

次回は、9月5日・27日に海泉寺で開催する「終活大相談会」についてご紹介します。

「誰に相談したらいいか分からない」

そんな不安を解消するために、次の専門家が一堂に集まります。

  • 弁護士
  • 税理士
  • 行政書士
  • ファイナンシャルプランナー
  • 葬儀社
  • 石材店
  • 不動産会社
  • 遺品整理の専門家
  • 海泉寺ご住職

それぞれの専門家が一堂に集まる理由について、詳しくお伝えします。

🌸 花笑む終活メッセージ

人生は、いつか終わりを迎えます。
だからこそ、「今」をどう生きるかが大切です。
終活とは、人生を閉じる準備ではありません。
大切な人へ想いをつなぎ、自分らしく生きるための準備です。
今日という一日が、未来の安心につながる一歩になりますように。
行政書士奥村オフィス 行政書士 奥村 多恵子